児童思春期精神医学の研修について

 今のところ、内科や外科のように、どこの地域でも簡単に研修できるというわけではありませんが、国内には専門的な研修を提供している機関があります。梅干しの会のTwitterでは、インターネットで公表されている情報を元にして、全国の研修情報についての簡単な紹介をしています(実際の研修内容や研修期間、研修可能かなどについては、御自分で直接問い合わせていただく必要があります)。

 研修機関によっては見学を受け付けているところもあるようです。実際に自分の目で見てみるのも大事ですよね。インターネットには公表されていないような情報を聞くチャンスでもあります。では、どんなことを聞いたら良いのか・・・

 参考までに、今まで病院見学等でお会いする方から聞かれることが多かったことを挙げてみます。


研修内容はどんな感じ?

 何を学べるのか?どんなことを得ることができるのか?・・・一番大事なことですね。1日の流れ、指導体制、院内勉強会、外部機関での研修等々。時間外勤務や当直業務のことも重要ですね。


お給料

 人生設計には重要なことですよね。家族を養っている方や、奨学金やローン返済をしている方等々、色々な御事情があります。


研修終了後の進路

 そのまま研修病院で勤務できるのか?勤務病院を斡旋しているのか?それぞれの研修先の事情等によっても大きく異なります。


精神科や小児科での勤務経験があった方が良いのか?

 募集要項に精神科や小児科での勤務歴があることを求められるところもあるようです。詳細は各研修先に聞いてみましょう。施設によっては研修開始後に小児科や精神科での臨床経験ができるところもあるみたいです。このテーマについては、別記事でも触れたいと思います。


研修前にやっておいた方が良いことはあるか?

 今の研修や業務に専念するようお伝えすることが多かったです。子どもの心の診療では色々な知識、経験が役に立ちます。

 興味のある方は、子どもの心の医療に関する本を読むのもいいかもしれません。梅干しの会のTwitterでは書籍の紹介もしてます。よろしければ参考にしてみてください。


 最初に研修する場所は、その後の医師人生を左右するといっても過言ではありません。最初に出会った指導医や仲間達とは、その後も長く付き合うことになります。自分が納得できる研修先を選べるといいな、と思います。

うめぼしの会

児童精神診療・研究に日々携わっている専門家の集まりです。心の問題を抱えた子どもや家族、彼らの支援者をサポートするために活動していきます。いまは準備段階ですが、われわれの実務経験をもとにして何ができるか考えているところです。

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