子どもとの接し方

子どもに安心感を与える接し方として、CCQという考え方があります。 


 Calm(穏やかに)

 Close(近づいて)

 Quiet(静かなトーンで)


気持ちを穏やかにして、近づいて、声のトーンを抑えて、接するというイメージでしょうか。子どもの心の臨床でも、この考え方は重要かなと思います。一つずつ検討してみると・・・


穏やかに

自分が穏やかな気持ちで対応していると、相手の気持ちも穏やかにする効果があるようです。皆さんも御経験ないでしょうか・・・?


近づいて

物理的な距離というだけでなく、心理的な、という意味で考えても良いかもしれません。距離は近ければ近いほど良いというわけではありませんよね。近づきすぎると、逆に侵襲的になってしまい、相手との距離(心理的な)は遠のいてしまうかも・・・コロナ感染予防の観点からも、ある程度の物理的距離は必要かと思います。ゆとりのある、程よい近さ・・・。診察室等で、誰かと実験してみると良いかもしれませんね。


静かなトーンで

穏やかに、とも通じますね。個人的には、物語を読み聞かせているようなイメージで語りかけてます。治療全体がナラティブになるように、という願いも込めてます。



あと、これに追加するものとして、個人的にはRespect(敬意)を挙げたいと思います。いつでも、どんな時でも、この気持ちは大事にしたいな、と思います。

他にも何か追加することがあるかもしれませんね。何かお気づきのことがあれば教えてくださいね。

うめぼしの会

児童精神診療・研究に日々携わっている専門家の集まりです。心の問題を抱えた子どもや家族、彼らの支援者をサポートするために活動していきます。いまは準備段階ですが、われわれの実務経験をもとにして何ができるか考えているところです。

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