子どもの遊戯療法

遊びを通して子どもと関わっていく技法です。遊戯療法の理論には様々なものがあります。ウィニコットやアクスラインの理論は参考になります。


未就学〜小学校年齢くらいまでは、遊戯療法室に案内すると、置いてある遊具や玩具に興味が出て、自然と治療者と遊びが繰り広げられることがあります。中学校年齢くらいだと、自発的に遊びをするということは少ないかもしれません。ある程度目的を決めて、遊びに導入する感じです(気分転換にキャッチボールやろう、とか、息抜きにオセロやってみよう、とか)。


遊戯療法、とまではいかなくても、治療に遊びの要素を取り入れることもあります。だから診察室に簡単に遊べる玩具なんかがあると役に立ったりします。もちろん、遊びは玩具がなくても可能です。言葉で遊んだり、ゲームをすることもできます。紙とペンがあれば、絵を描いて遊ぶこともできます。まるバツゲームもできますね。遊び方って、無限にあると思います。


遊戯療法は玩具や遊具も大事ですが、治療者の遊び心が一番重要なのかな、と思います。そのためには治療者も遊びに慣れ親しんておかないとですね。今度の休日は誰かを誘って(一人でもいいけど)、思いっきり遊んでみましょう!

うめぼしの会

児童精神診療・研究に日々携わっている専門家の集まりです。心の問題を抱えた子どもや家族、彼らの支援者をサポートするために活動していきます。いまは準備段階ですが、われわれの実務経験をもとにして何ができるか考えているところです。

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