精神療法(あるいは心理療法)は、基本的には心理士さんがやる病院が多くなり、医師が自分でやるということは少なくなってきたかもしれません。実際の診療場面では時間は限られていますので、じっくりと時間をかけた精神療法というのは難しいかもしれません。ただ、精神療法的な視点を持っていると、短時間の診療であったとしても、それを応用して治療に生かすこともできます。自分が実際に精神療法をやったことがあると、患者さんに、どんな精神療法が向いているか、どんな注意が必要か、というのがイメージしやすくなり、心理士さんへの依頼もスムーズにできるようになります。ケースによっては、医師自ら精神療法をおこなう必要が出てくることもあります。
精神療法には様々な技法があります。最初は広く浅く、いろいろな考え方に触れてみると良いようです。本当にいろんな考え方、アプローチがあるな、と思います。
精神療法の学び方には書籍、勉強会、事例検討会、スーバーバイズなどがあります。関連する学会や勉強会もあったりしますので、それらを参考にするのも良いと思います。なお、うめぼしの会のTwitterでは子どもの精神療法関連の書籍も紹介していますので、よければ参考にしてください。
精神療法の学びで重要なのは、実際の症例を通して学ぶと言うことでしょうか。それと指導してくれる人の元で学ぶこと。この2点は、どの技法でも同じかな、と思います。まずは身近にいる指導医や、地域で子どもの心の診療に従事している人のもとで、精神療法的な考え方について学んでみるとよいかな、と思います。
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